お盆棚経最中

2021/07/10

思いやりの心
されたくないことって沢山あるけれど、されたくないことはしては絶対してはいけませんね。やられたらやり返す、なんて言葉もありますが、佳いことは佳いけれど、悪いことはしてはいけません。友人からの悪口や、知り合いからの悪い因縁話などは、悲しく嫌な思いをするばかりです。自分が言われたら、どんな気持ちになるのかを先に考えるべきです。
相手の気持ちになって考えることが大切です。そこに「思いやり」があります。
 但し、見かえりを期待してはいけません。困っている相手には、直接「何に困っているのですか」と聞きたいですよね。しかし聞いたところで本心を語ってくれるか分からないですし、聞けない状況も多々あるでしょう。つまり見たまま・聞いたままの判断では、本当に求められていること分からないのです。相手が求めていることを知るためには「共感」に力を入れます。一般的に共感という言葉は、「他人の考え・行動に、全くそのとおりだと感ずること」というように捉えられています。
 しかし心理学で用いられる共感の定義は以下の通り。他人の体験する感情を自分のもののように感じとること。つまり相手の感情をありありと感じることが共感です。そうすると今何をしてほしいのか?と言う問の答えが見えてきます。表面的な状況で短絡的に判断せず、深ぼって考える。ありがちな判断をせず、相手に寄り添った対応を探ることでしょう。このような態度で思いやり行動を実践すれば、自ずと相手に共感できるでしょう。
 重い槍は重すぎるけれど「思いやり」は軽いので何時でも発揮できます。考えない出来ること、それが「思いやりの心」です。何時でも保ち続けましょう。法典寺では思いやりのお墓、室内墓があります。もうすぐお盆ですね、思いやりの心をもって先祖に感謝致しましょう。

 

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