住職ブログ｜先祖供養、水子供養、墓地、納骨堂をお探しなら宗教法人法典寺【各種祈祷、祈願も承ります】

2021/10/01

その昔、テレビ番組の「徹子の部屋」に春風亭小朝が出演していた。そのトークの中で，長生きしている人のインタビューで出た言葉とのこと。前に向いて考えるが，過去のことは気にしない。これが長生きの秘訣とのこと。
　過ちを繰り返さないためにも「反省」は必要のことでしょう。失敗したことを，「ああすればよかった。こうすればよかった。」と思い悩んでも前の状態には戻らないことは明らかです。あきらめて未来に向かって生きていくことが良いということでしょう。
専業主婦の定年
　そのご夫婦は夫64歳，妻が60歳。夫が会社の役員を辞して定年になったので奥さんに，「俺は働き詰めで働いたから，これからはのんびり自由に暮らすつもりだよ」と説明した。すると妻である奥さんが，「それでは，私も定年をいただきます」といいだすではないか（「来るべきリベンジタイムに備えよ」渡辺淳一・第二の人生暮らしの設計図・文芸春秋平成16年7月臨時増刊号）。私にとっては身につまされるお話です。組織から離脱することを定年というのでしょうと言いつつも，妻が夫の身の回りの世話をするという仕事から解放されたいと考えることも理解できる（いや理解をしてはいけないのだ！）。私は，リベンジタイムに備えがなかったことを反省しつつも，ひたすらお願いするしかないのです。