三千年に一度咲く花

2022/10/11

妙法蓮華経妙荘厳王本事品二十七
 昔、雲(うん)雷(らい)音(おん)王(のお)佛(ぶつ)の世界に妙(みよう)荘(しよう)厳(ごん)王(おう)という国王がおりました。国王には久しく佛様の下で菩薩の行を修め知恵優れ神通力まで得られた浄(じよう)蔵(ぞう)・浄(じよう)眼(げん)の二人の王子がありました。雲雷音王佛は妙荘厳王を佛の道に導かんと思います。また人々を哀れみ法華経の教えを説かれました。その時、佛様は二人の王子を遣わして先ず母の浄徳夫人を説き勧めます。次いで外道を信ずる父妙荘厳王の前に不思議なる神変を顕わしたのでした。父の王はそれを見て驚きこれを教えた師匠に遭ってみたいと尋ねました。二人の王子は父上に向かって述べます。御佛に遭い奉ることは三千年に一度咲く優雲華の花を見るよりも珍しく、また大海原で一眼の亀が燃えるが如き腹を冷やすこと、水のように冷たい甲羅を太陽の熱に暖めるに都合の善いくぼみのある流れ木に遭うより遙かに稀なことであります。幸いにして我等はこの尊い佛法に遭うことが出来たのです。と言いつつ雲雷音王佛に何卒父上の出家をお許し下さいとお願いしました。このようにして遂に佛の道に導いたのでありました。という教えを説きます。
 浄蔵・浄眼の二人はその後、薬王菩薩・薬上菩薩となり不可思議の諸善功徳を成就しました。

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