2023/05/26
お釈迦さまの願いは?
仏教では懺悔文を唱えます。我れ昔より造りし所の諸の悪業は 皆無始よりの貪瞋痴に由る身(しん)口(く)意(い)より生ずる所なり 一切を我れ今皆懺悔します ポイントは、貪瞋痴と思います。心の三毒(さんどく)とも言います。
①貪(むさぼ)りの心。欲深く、際限なく欲しがる心
②瞋(いか)りの心リ怒り?恨み?憎しみ?妬みの心
③痴(おろ)かな心”愚痴や不平不満を口にする心
これを読んだ方は、ドキッとしませんでしたか?それが普通です。安心して下さい。
数年前、タイトル「キレる老人」と言う本を買っ てきて読みました。私はドキッとしました。内容は最初から最後まで私の日常生活でした。法事で懺悔文の話をしますと、「どうしたら三 毒が消えるのですか?」と尋ねられます「残念ながら、一生消える事はありません」と答えます。「じゃあどうしたらいいの?」と言う事になります。」
三毒は知らず知らずの無意識に出てきます。 誠に困ったものです。中には意識して、三毒を 出す人もいるでしょう。この人は悪質です。 三毒によって苦しみを受けるのは、それを起 こしている本人ですブーメランですね。 では一体、三毒はどこから出るの?
「身(身体)と口と意(心)より生ずる所なり」と説かれています。だから、絶えず身口意を清める必要がありま す。仏教では、懺悔文を声を出して唱えます。または心で念じます。「お香の煙と香りで身(身体)を清め、声を出してお経を読み口を清めます。お経はお釈迦さまの心です。お経を唱えて自分の意(心)を清 めます」と、私は話しています。お釈迦様の願いは、私達衆生の身口意を清め る事でもあります。法事では亡き人を供養しながら、知らず知らずのうちに、今生きている自分自身を清めているのです。気が付かなかったでしょう。仏壇の前に正座して心を無にして、静かに深呼吸することで心が落ち着きます。忙しい一日で溜まった怒りと、欲望の感情やその日の愚痴 を、吸とともにすべて吐き出しましょう。
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