2019/02/14
もともと富士南麓地区昔の地名でいうと「大宮」地区で祈祷の出来るお寺(日蓮宗寺院)はなかった。法華経とお題目での祈願は行っていたと聞いていました。小衲が大學へゆき坊主の修行を始めると、荒行の事を知りました。荒行を経験して百日間が終えると修法師となって、祈祷の出来る僧侶の資格を得ることが出来る。
当時はおじさん弟子からも、「そんな処へは行くものではない」と罵声を浴びさせられました。岳南地区の法華信仰に荒行は不向きとされていました。日蓮宗の最高峰である加行所(荒行堂)に余慶に行きたくなりました。師匠である父親は素直に「おまえが行きたければ行きなさい」と肩を叩いてくれました。何とかして入行したのが昭和57年のこと、寒くて眠くて辛い毎日でした。年は22歳。二度目が昭和59年、この頃からこの地区でも荒行へ行くことが認知されて来ました。故に当時は修法師の数も少なくて祈祷会などをしている所は殆どなかった状況でした。
その後、後輩たちが後を追って荒行に入るようになり修法師も増えてきました。この地では小衲が開拓者だったと自負しております。最後は平成6年でしたが、二人の弟子達も平成26年と28年に入り修法師となることが出来ました。荒行に入る時には鬼子母神さまのお像を持って入り、沢山のお経を上げて経力を戴いてくるのです。すなわち当山の鬼子母神さまには500日間の荒行のお経の功徳が備わっております。さらに、この鬼子母神さまは身延山伝来の鬼子母神さまです。そもそも曾祖父が身延山鬼子母神堂に居たこと、昭和57年入行する際に鬼子母神さまを仏師に頼む時に、鬼子母神堂の鬼子母神さまを全て複写(複製)して彫ったものだからです。
とまれ岳南地区でご祈祷の出来るお寺は今でこそ沢山ありますが、発祥の寺と云ってもいいと思います。その他、七面さま、妙見さま、大黒さま、観音さま、竜神さま、富士千眼(せんげん)さま合わせて七福神がお待ちです。当地は冨士山を正面に高台にあるので、弥勒の丘と称しております。弥勒の丘で素晴らしいご祈祷をお受けください。
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また、毎月の鬼子母神講(毎月8日 午後7時)や七面さま講(毎月18時 午後2時~)へのご参加も
心よりお待ちしております。
日蓮宗 妙栄山 法典寺
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