富士、富士宮、納骨堂と永代供養塔「墓難民」

2019/04/05

いまお墓に求める時の条件を上げるといくつかあるが、まずは子供への継承を前提としないこと。相続の対象にしてもらいたくないことがあげられる。二番目に、自宅からそう遠くない近隣にある墓(納骨堂)がお参りしやすいので好まれる。三番目に、妥当な価格設定があげられる。次に、永代供養・共同墓が取り入れられているかどうか。終いは、高級感を保ちコンセプトが的確に打ち出されているか、などがあげられる。

とくに、昔バブル期に造成された大がかりな墓地の形態は売れ残りが目立っているという。これは上記の条件が満たされていない事業型霊園にみられるようである。ニーズに対応した墓地がないために「自宅で遺骨を抱えている」いわゆる墓難民があふれていることが見て執れる。当山ではこの「墓難民」に属したお宅から数軒依頼があり、それらを受け付け契約を済ませた。墓が嫌いなのではなく、持ちたくても持てない状況があるということ。今まで自宅で保管していた遺骨を実際に当山の納骨堂に預けたあと、当分のあいだ毎日墓参りに来る姿を見せた。今でも週に一度は墓参りに来ている。本当の夫婦の姿はこういうものだと教えられた。

地方では未だ未知的な部分があるので今一広がりに時間が掛ってはいるが、都心に近くなるほど、納骨堂建設が増加している背景がある。現代にあったお墓を選ぶとき、上記の条件を満たされたものを自分の目でみて、夫婦・家族の賛同を得ることが一大事である。

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