富士、富士宮、納骨堂と永代供養塔「蘇り」

2020/10/10

私たちのいのちは、この地球の歴史に比べると、ごく短く、はかないものです。あたりまえのことですが、この世に生まれた人の数と、この世で亡くなる人の数は、永久に同じです。そして一度失われたいのちは、決して蘇ることはありません。

でも植物はその個体が終わりが全て終焉ではありません。一本が枯れても、その下から芽が出てきます。すっかり枯れ落ちていたと思ったら、数年後に新芽が出てくることもあります。数年前の秋に、近くの公園の藤の木が雷に打たれ折れ、地面から根本が出てしまいました。ところが春になってみると、新しい芽が揃っていて驚きました。植物の逞しい生命力を眺めてみると「人のいのちも同じかも知れない」と考えました。私たちの人間を含む生命は38億年前に、たった一つの細胞から生まれたといわれています。そのたった一つの細胞が長い時間をかけて、あるものは植物に、あるものは昆虫に、さらに水中の生き物、さらにほ乳類へと進化して多様化してゆきました。私たちのいのちは、短くはかないものですが、、生命科学からいうと、38億年貫いてきた命でもあるのです。そして、目の前の一人は消えても、その人が生きている間に残した、言葉、文章、仕草、行動はすっかり消える訳ではありません。子や孫に伝わり、鮮やかに再生されることもあります。

これが蘇りです。わたしたちは遺伝子DNAの上に命を戴き「それぞれ名前」という服を着せてもらって生きることができるのです。時々出てくる仕草の一つが先祖の「よみがえり」なのです。

いよいよ明日は高祖日蓮大聖人のお会式です。当山では彌勒菩薩さまの遷座開眼法要が執行されます。彌勒の丘・納骨堂・永代供養塔のご宝前に勧請されます。是非お参り下さい。恐々謹言

 

 

 

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