富士、富士宮、納骨堂と永代供養塔「年の瀬」

2020/12/28

年の瀬もせまりましたが、如何でしょうか。何度となく大晦日の除夜の鐘の話題をあげましたが、宮中では『追儺』(ついな)と呼ぶ行事が行われてきました。鬼に扮した人を弓と矢で追い払い、逃げる鬼は不幸をもたらす災い、とりわけ疫病(伝染ウイルス)を表しています。私たちを脅かすものには、自然災害、飢饉、戦争などがありますが、最大の脅威は感染症でした。奈良時代に天然痘が流行したとき、仏教によって病気を押さえようとした聖武天皇は、国中の力を集めて東大寺の大仏を造りました。平安時代に疫病か猛威をふるうと、それをくい止めるために祇園祭が始まりました。感染症との闘いには終わりはありません。日蓮聖人のご存命の鎌倉時代にも、疫病の流行ったことが何度もあったと御遺文に書されています。まさに今、私たちはコロナ禍のまっただ中で、大きな不安と向き合っています。

首相官邸で開いた新型コロナウイルス感染症対策本部の会合で、観光支援事業「Go To トラベル」について、28日から来月11日までの間「全国一斉に一時停止する」と表明した。これらを踏まえて新年を笑顔で迎えることができるように考え、精進せねばなりません。

ただ不安をほったらかしにしていても解決はいたしません。自分で作る不幸は自分で小さくすることです。仏教は他者の幸福を優先し、それを「利他」と称して尊びます。その精神を発揮して、むさぼるのではなく相手と分かち合い尊敬しあうことが一大事です。先ずはこのことを念頭に規則正しく清潔にすることが近道といえましょう。本年中はまことにありがとうございました。恐々謹言

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