富士、富士宮、納骨堂と永代供養塔「即菩提」

2020/12/23

前回、除夜の鐘について触れましたが少し内容について述べてみます。我々人間は眼・耳・鼻・舌・身・意の六根という感覚器官があります。その六根が煩悩の根源なのです。その六つの煩悩の根源には、好き・普通・嫌いの三つの状態があって6×3で18。この18の煩悩に浄と不浄があって18×2で36。この36の煩悩が過去・現在・未来と三世にわたってあるので36×3で108煩悩になるのです。他にもいくつか百八の数え方がありますが、まぁ、簡単にいえば沢山の煩悩があるということです。よって、私たちはこの煩悩によって苦しむのですが、その苦しみの根源を「三毒」といいます。三毒とは貪欲・瞋恚・愚痴の三つのことで、「貪欲」とは執着や必要以上に求める心のこと。「瞋恚」とは怒りや憎しみの心。そして「愚地」とは心理に対する無知な心のことです。総じて最後でてきた無知を克服できれば、百八もの多くの煩悩の苦しみから脱出することが出来るといううけです。

それが『煩悩即菩提』という教えです。自分の煩悩に気がつけば、それを滅して煩悩が無くなったところが悟りの世界なのです。それを解り易く教えてくれるのが除夜の鐘なのです。今年のうちに煩悩を清め、身も心も新しい状態で新年を迎える。清らかな気持にさせてくれるのが除夜の鐘なのです。あなただけでなく、すべての人が煩悩に苦しめられていることを理解して除夜の鐘を撞くことです。あいにくのコロナ禍で、思うように参加できないかもしれませんが、遠くで鳴っている音の響きに『煩悩即菩提』を込めてお題目『南無妙法蓮華経』とお唱え下さい。

 

 

 

 

 

 

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