無量義経十功徳品第三

2021/10/26

【大意】 釋尊が無量義の教えを説いたことに対し、大莊嚴菩薩は「この教えを行ずれば佛の覚りを得ることができる」という自らの領解を述べる。
大莊嚴菩薩は、「衆生はこの教えを聞かないために無量無邊不可思議阿僧祇劫を過ぎても佛の覚りを得られずにいる。この菩薩の大直道を知らないでいる。どうかこの奥深い教えを説いて欲しい」と請願し、その上で釋尊に、この教えは、いったいどこから來て、どのような目的へ向かって至り、どのような所に住するるのかをに尋ねる。
釋尊はこの質問を誉め、「この教えは、諸佛の室宅の中より來り、去って一切衆生の發菩提心に至り、諸の菩薩所行の處に住す。」と答える。そして、この經には十の不思議功徳の力があると述べ、この教えを聞くかどうかを呼びかける。
大莊嚴菩薩は即座に教えを請う。釋尊は、十の功徳を順に説く。
釋尊は、十功徳を説いた後、『無量義經』の大きな力を称える。そしてこの無量義という名は、「諸の凡夫をして皆聖果を成じ、永く生死を離れて皆自在なることを得せしめたもう」が故に名づける。また、「能く一切衆生をして、凡夫地に於て諸の菩薩の無量の道牙を生起せしめ、功徳の樹をして欝茂扶蔬贈增長せしめたもう」が故に、この經を不可思議の功徳力と名づけると述べる。
そして、大莊嚴菩薩をはじめとして、多くの菩薩たちは、『無量義經』を領解し、帰依し、この教えを弘めることを決意する。
この領解を述べ終わると、三千大千世界(地球)は六種に振動し、さまざまな華、香、寶等によって此土の供養が成され、他土東方の供養、他土九方の供養がなされる。

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