飲めば治る教え

2022/07/16

妙法蓮華経壽量品第十六 
 法華七譬えの最後 良(ろう)医(い)病(びよう)子(し)の譬え
一人のお医者様がその不在中に大勢の子供達が誤って毒薬を飲み苦しみ煩っているところへ帰宅します。それを見て驚き早速良い薬を調剤して子供達に与え飲ませようとしました。心の確かな子供達はこれを飲んで治りましたが、その内に毒気が深く入ってしまい本心を失った子供達は一向にその薬を飲もうと致しません。父親の医師はこの子供達こそ何としても助けなければならぬと思う親心から、いま一度その妙薬を子に与え「是を飲みなさい。飲めば必ず治る」と念を押して言い置いて外出しました。その後使いの者を我が家へよこして、
「おなたのお父さんは遠い遠い國でお亡くなりになりました」と伝言させました。本心を失った子供はこれを聞いて驚きと悲しみで正気に返り良薬を飲み、どの子も悉く健やかになりました。父はこれを聞いて家に帰り子供達と再会をした。と言う譬えの一説。
 医師の父とは釈尊・佛様のこと。本心を失った子供達とは今のこの世の私たちのこと。日蓮大聖人はこの御経をご覧になり、最良の良薬とは南無妙法蓮華経であり、何とかして私共の口に飲ませて本心を取り戻さねばならぬとの釈尊の広大な慈悲の御心を汲み取られました。
 偈文の終い速成就仏身は其の身のまま成仏出来ることを説いています。あなたの今の肉体のまんま成仏することを説いているのです。亡くなってから仏に成るのとは時限が違います。ありがたいじゃありませんか。

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