四弘誓願(しぐせいがん)

2018/10/20

菩薩が仏道を求めるとき、最初に立てる四つの誓願のこと。菩薩が普遍的に追求すべきものであるとされているため、全ての菩薩の共通の誓願である。上求菩提・下化衆生(上の如来に菩提を求め・下の衆生を化益する)の願は、この四弘誓願をもって要制するという。この原型は「心地観経」功徳荘厳品に説かれているが、このようにはっきりと形になったのは、天台宗の祖・智顗の「摩訶止観」である。

 一 衆生無辺誓願度(しゅじょうむへんせいがんど)
      - 地上にいるあらゆる生き物をすべて救済するという誓願
 二 煩悩無数誓願断(ぼんのうむしゅせいがんだん)
     - 煩悩は限りないが、すべて断つという誓願
 三 法門無尽誓願智(ほうもんむじんせいがんち)
     - 法門は無尽だが、すべて知るという誓願
 四 仏道無上誓願成(ぶつどうむじょうせいがんじょう)
     - 仏の道は無上だが、かならず成仏するという誓願

日本仏教のほとんどの宗派の在家檀信徒が日常読経すべきものとされている。

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