富士山と身延山

2022/12/21

富士山の北斜面一帯に広がる山梨県富士吉田市には北口本宮冨士浅間神社があり、大きな鳥居のある町として知られています。吉田口登山道の起点ともなっていて、毎年8月下旬に盛大な「吉田の火祭」が催されます。この火祭をもってその年の富士山における「山じまいの祭」ともなっています。

7月1日におこなわれる「山開き」の行事と共に、山じまいの祭も一夜に大勢の人でにぎわいます。大月から出ている富士急行電鉄が臨時列車を走らせるほどです。文化遺産に登録され、こうした行事もまた一段と盛況を増すことでしょう。

日蓮聖人は文永11(1274)年5月12日に鎌倉を出発し、富士山の裾を通り箱根をこえて、連日富士山を眺めながら、身延山へ入ってこられました。12日は酒輪、13日は竹ノ下、14日は車返し、15日は富士の大宮と泊まりを重ねての旅でした。この間いつも富士山を仰ぎ見つつ甲斐国へ向かわれました。


16日は南部、そして17日に初めて身延山へご到着になられました。身延山から妙法比丘尼へ宛てお出しになられたお手紙には、「東は天子岳と申して富士の御山に対したり」と記されています。この「富士の御山」というご文章は、明らかに尊崇の念を持った表し方であり、尊い御山として受け止めておられたことが分かります。

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