まずはご挨拶

2023/10/06

私たちが仲良く暮らしてゆく上で、挨拶する習慣があるということは、なんとすばらしいことでしょう。もし挨拶というものがなかったら、沈黙があるか、用件のみのぶっきらまうな会話があるだけです。潤いのない、カサカサした毎日を暮らすことになるでしよう。「お早うございます」「ありがとう」
「失礼します」「すみません」「お休みなさい」
お互いに挨拶を交わすことで、たとえケン力をしたばかりの二人でも、すっ力り仲直りしてしまいます。挨拶の「挨」は軽く触れること、「拶」は強く触れることを意味し、はじめは禅宗のお坊さんの問で使われた言葉です。
昔、禅宗のお師家さまが雲水と問答をして悟りの度合いを試すことを「挨拶」といいました。ちよつと声をかけてみて、その返事によって悟りの度合いを計ったわけですね。それが転じて、今日では一般に親愛の言葉をかけあうことに変わってきたわけです。
 挨拶は二人で述べあうわけですが、一体、二人のうちどちらが先に声をかけたら良いのでしょう。本来は、「心のできている人」から、「修行中の人」に声をかけるのが普通でした。不思議なことにこれはいまも変わらないようですね。
先日、登校途中の小学生に「お早う」と声をかけると、「お早うございます」と元気な声が返ってきました。試しに次の小学生には知らん顔をしていましたら、やっぱり知らん顔で通り過ぎてゆきました。大人同士の世界ではどうでしょう。たとえば嫁と姑とでは、どちらができている人か❔
先に声をかける人が偉い人です。お互いに競争で挨拶しあえば、家庭も世の中も一段と明るくなるでしょう。

お問い合わせ

お問い合わせやご質問等についてはこちらよりお願いいたします。
また、毎月の鬼子母神講(毎月8日 午後7時)や七面さま講(毎月18時 午後2時~)へのご参加も
心よりお待ちしております。

日蓮宗 妙栄山 法典寺
〒418-0023 静岡県富士宮市山本371-1
Tel.0544-66-8800
Fax.0544-66-8550


pagetop