富士、富士宮、納骨堂と永代供養塔「時代の変化」

2019/04/29

全日本仏教会の資料に出生とこれから亡くなられる方についての推移を示したものがある。それによると、大都市への人口移動や核家族化などの原因で、先祖代々の墓をもたない世帯が増加している(檀家制度の疲弊)。これらの事については既に何度もここに記してきた。

それゆえ、寺院との関わりを持たない人が増加し、葬儀の費用やお布施に対する予備知識を持たずに、高額な葬儀費用を支出してしまう。国民生活センターにおいては、葬儀に関する苦情・相談件数が増加している。しかしながら、年間死亡数の推計値は2040年・令和22年まで増加すると考えられており、葬儀件数はますます増加する。

【団塊の世代がポイント】葬儀にかんする支出が最も高いのは60~69歳以上の世帯主であり、団塊の世代(70~72歳と言われる層が葬儀支出の代表世代層といえよう。団塊の世代が一番宗教を求めない、認めない様式で全体の40%を占めている。この件にかんしても既に述べたとおりであるが、2030年の人口構成では、団塊ジュニアが属する55~59歳の世代が人口構成上大きく、年齢層からいっても葬儀の動向の鍵を握る。

これらに輪を掛けて人口の減少は著しい。2040年の人口は1億1千は充たないところで推移することになる。まさに出生数が一番の問題の鍵になる。日常の生活においても、この日本を支えるのは人であり金である。稼ぎ出すには人が一番の力であることは分かりきっている。されど多くが亡くなりゆくときに動じに出生が減ることに不安は隠せない。時代をよく読んで遅れることのないように、今から備えたい。当山の納骨堂と永代供養塔はその為にある。

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