富士、富士宮、納骨堂と永代供養塔「檀家は死語」

2019/04/27

先日、今までの檀家名簿を書き換えた。もともと信徒は信徒での登録なので、檀家ではなく檀徒と改めました。『1952年施行の宗教法人法には「信者」、または「信徒」「檀徒」と記され、とっくに檀家という言葉は抹消されている。よって家を単位にする檀家制度は過去のものであり、信仰は個人単位でなければならない。我々寺の僧侶側も認識がない人が多く、今さら「檀家制度が崩壊した」などと云うのはもってのほか』である。そもそも壇か制度は江戸時代に作られた住民統治のための制度で、宗教的な意味はないのである。明治時代に入ると、その制度も戸籍制度で崩壊するが、逆に家制度の法制化でむしろ堅固になったという。さらに、その家の祭祀・相続と財産相続をセットに家督相続が規程されて長男の力関係が最強となる。お墓も準じて家督に組み込まれてきたので、長男の持ち物となってきたのが理解できる。さらにお墓はその家のシンボルにもなった。人々の「ご先祖さま意識」が変わらないこの佳きことに、寺院はあぐらをかいてきたのが、平成の初期までは続いた。結果、檀家制度が残り火を灯し、未だに長男が墓を継ぐのが当然のようになっている。法的根拠は全くない。これからは檀信徒名簿として扱うことになる。新元号に変わるのもあと32日後、何時までも檀家扱いするのは法的にも則しておらず、完全な時代遅れ、寺側がそれを理解しないことには始まらない。その為の納骨堂・永代供養塔であることは間違えない。恐々謹言

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