コロナ禍

2020/10/31

「智恵と慈悲」について、いま生かされている自分の命に気付き、すべてのものに感謝する心が湧いてくるものです。そのような生活を送っていると、自然と「芽」が出るように智恵が備わってまいります。「智恵」とは知識のことではなく、お釈迦さまの教えを正しく自分の事として解ってゆくことです。「慈悲」を二枚の葉っぱにしてみると「慈」とは、相手に楽を与える、思いやる心や励ます心です。「悲」とは相手の苦しみを理解して、只ただ寄り添う心です。

無常の世の中、どんなに美しく咲き誇る美しい花びらも、いつか悲しみの風が吹いて、花びらは地に落ち、やがて土にかえります。これを支えるのが法華経とお題目には備わっています。まずは菩提寺の本尊、お仏壇やお墓に手を合わせ「南無妙法蓮華経」と唱えることが最大一です。

心やすらかに生きるには、多くの人びとと、ともに願い寄り添い、歩むこと。人と人との間や「こころ」の中に垣根をつくらず、相手の身になって思いを巡らす。こりようなことが大切です。人は自ら願ってこの世に生まれてきたのだと釈尊は説きました。その「いのち」いっぱいに、自分のためだけではなく、同じ時代をともに生きるすべての「いのち」のために、妙法蓮華の花を咲かせてゆくこと。そこに宗教の出番があるのではないでしょうか。

混沌としたコロナ禍を生きて進む我々にとって、すべての人が仏の心を戴いて、それを互いに譲り与える。これが本当の「共生共存」なのです。まずはお寺の御本尊にお参りください。当山には三宝諸尊、彌勒菩薩、七福神勧請しております。納骨堂・永代供養塔も備えております。ともに拝みましょう。 

 

 

 

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