お寺に相談

2021/05/30

 

一般の方の多くは仏教の意味や教義に対して深い関心はあるものの、大切な方を亡くされた過大なストレス状況の中、金銭面や人間関係、時間的な制約等、多くの現実的問題に直面し、やむを得ず布施までパッケージ化された葬儀を選択しているのではないだろうか。
 現在多くの寺院で取り組んでいる師弟教育や僧侶の育成といった取り組みは引き続き必要であると考える。一方で社会に目を向ければ、家族・地域コミュニティの崩壊、格差社会やいじめ等、様々な問題が渦巻いている。これらの問題を克服することができる可能性を秘めているのも仏教である。仏教、宗派、僧侶に期待されている要求水準は高いことを改めて認識すべきであろう。
 この高い期待に応えるため、仏教界のみならず外部(産官学)とも情報を共有し、仏教を通じて諸問題の解決に取り組み、外に向けて情報発信を行うことが宗派、僧侶の責務であると考える。少子高齢化や核家族・一人世帯の増加など、家族の形態は刻々と変化している。そして、軽自動車の販売増加が示すように、家計のデフレは進んでいる。葬儀やお墓でも、直葬や納骨堂が人気を博しており、過去の慣習も変化している。
 超高齢化社会が進めば、寺院との関係は希薄化が進むばかりである。その希薄化した隙間をビジネスチャンスとして参入したのが、イオンやおぼうさんどっとこむ等である。
 つまり、僧侶がすべきことは、お布施や葬儀の意義を伝え、寺院を支える檀信徒を育てることである。葬儀やお墓の相談は業者や相談センターなどではなく、「まず、お寺に相談しよう」という社会通念を育てることが肝要である。
 当山では彌勒の丘・納骨堂・永代供養塔の施設があり、且つ葬儀、年忌法要は心を込め施主の立場を大切にしております。先ずはご来寺下さい。

お問い合わせ

お問い合わせやご質問等についてはこちらよりお願いいたします。
また、毎月の鬼子母神講(毎月8日 午後7時)や七面さま講(毎月18時 午後2時~)へのご参加も
心よりお待ちしております。

日蓮宗 妙栄山 法典寺
〒418-0023 静岡県富士宮市山本371-1
Tel.0544-66-8800
Fax.0544-66-8550


pagetop