オリンピック

2021/06/15

 いよいよ1年遅れでオリンピックの開催となります。東京では、1964年以来57年ぶりの開催になります。街でもニュースでも喜びの声に溢れており、私も嬉しく思います。オリンピックというとシンボルでもある「五輪の旗」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。青・黄・黒・緑・赤の5色の輪は、それぞれ、オセアニア、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカの5大陸を意味しています。
 仏教にも「仏旗」というものがあります。1950年5月25日に行われた第1回世界仏教徒会議で、世界の仏教徒のシンボルとして決められました。仏旗は、青・黄・赤・白・橙の5色が使われており、諸説ありますが、仏さまが神通力を使われるとき、仏さまの体から青、黄、赤、白、樺及び輝きの6色の光を放つと『小部経典』というお経の中に説かれていることからこれらの色が使われています。
 また、それらの色にはそれぞれ意味が込められています。青は仏さまの頭髪の色で、「定根」(禅定)を表しています。黄は仏さまの身体の色で、「金剛」(確固とした揺るぎない心)を表しています。赤はさまの血液の色で、「精進」を表しています。白は仏さまの歯の色で、「清浄」を表しています。橙は仏さまの袈裟の色で、「忍辱」を表しています。残りの1色は「輝き」を表し、旗には配色せず、他の5色を上から順に並べた縞模様で表しています。
また、日蓮宗でも行脚する時や、三門や本堂の入口などに掲げ用いる「南無妙法蓮華経」と書かれた「玄題旗」という旗があります。
オリンピックの旗を掲げるのは、基本的には4年に1度ですが、お釈迦さま、日蓮聖人の弟子である私たちは、毎日、心の中に「お題目」「仏旗」を掲げることを忘れてはなりません。

 

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