2021/11/21
第二の功徳
一つの法が解れば、百千億の義に通達することができる。それは、一粒の種から百千萬の種を生じ、さらに一粒一粒の種から百千萬の種を生ずるようにこの経典も展轉して無量無邊の義がある。このために無量義と名づける。
第三の功徳
すべての法が解ってくれば、心の底に煩悩が残っていても、それに迷わされなくなり、周囲の変化(生死)にビクビクすることもなく、人々を救いたいという心が起こり、あらゆるものごとにおいて、困難を切り抜けていく勇気が起こってくる。
第四の功徳
この經の一句でも良くわかれば、自分は覚りきっていなくても、人に説くことによって人を覚らせ、菩薩の仲間入りをすることができる。そして諸佛如來は、常にこの人に向かって直接法を説くようになる。
譬えば、国王(佛)と夫人(法)から王子(菩薩)を生ずるように、菩薩がこの經を実践していけば、多くの人々から仰がれ、菩薩を仲間とし、諸佛秘密の法に入って、正しく法を説き、佛の自愛に包まれるようになる。
第五の功徳
この經を受持し、読誦し、書寫するものは、大菩薩と同じような行いを実現することが出来、一日を百劫に延ばし、あるいは百劫を一日に縮めるような力を発揮して、多くの人々の心に、佛の教えを学ぶ喜びを呼び起こし、その教えに心から従うように導くことが出来る。
それは譬えば、竜が生まれて七日にして雲を起こし雨を降らすことができるようなものである。
第六の功徳
この經を受持し、読誦し、書寫するものは、まだ迷いをすっかり除ききれない身ではあっても、その言葉や行いは世の中に多いに役立つようになるし、また衆生に法を説いて、迷いや苦しみから離れさすことが出来るようになる。
自分が悟りを尽くさなければ、人に教えを伝えられないというのではなく、自分が一つ覚れば一つだけを人に伝える、それが大きな菩薩行となる。
それは譬えば、幼い王子でも大王の名のもとに大王と同じ統治力を発揮することができるようなものである。
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