2023/08/04
お帰りなさい ご先祖さま
ご先祖さまのみ魂をお迎えするお盆の季節がやってまいります。お盆は、亡き人とのつながりを大切にする日本仏教の特徴的な行事だといわれています。「亡くなって、すべてが終わるわけではない」「亡くなってもつながりあっている」「ご先祖さまに護られている」。日本人は無意識のうちにこういった感覚を持っています。それが美徳につながり、「ご先祖さまに見られている」という意識が日本人の規範性や善を尊ぶ気風を支えているともいわれています。先祖代々から伝わる「お盆」の意味や、行事としてのしきたりを次の世代に繋げていくことはとても大事なことです。精霊棚、迎え火、送り火、ご先祖さまとのつながりを意識することなどしっかり子や孫に伝えていきましょう。
お釈迦さまの説かれた「法華経」こそが人びとを救済する唯一の教えであるとして布教された日蓮聖人は、文永11年(1274)、身延山にご入山され、晩年のカ年間を過ごされました。御草庵に住まわれた聖人は、風雨をいとわず毎日のように身延山頂に登られ、故郷の安房国・小湊を拝して亡きご両親を偲ばれたといわれます。
亡くなってしまっても、それで終わりになったわけではありません。生きている私たちと、亡き親やご先祖さまとは、目には見えないけれどもつながり合っています。日蓮聖人はきっとそれを周りの人に伝えようと、険しい山をお登りになったことでしょう。
つないでいくべき思いや教えを次世代にバトンタッチ・リレーをしていきましょう。それが、いのちある者の使命であり、いのちを有意義に使うということなのです。
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日蓮宗 妙栄山 法典寺
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