2025/03/14
「こんなとこに置いたら邪魔だからどかしなさい」「人の勉強の邪魔しないでよ」などと使われる「邪魔」という語の、元の意味を考えてみましょう。
十二月八日はお釈迦さまの成道会です。お釈迦さまはこの日に明けの明星を見て世の中の真理を悟られたということですが、それまでの修行が、スイスイと滞りなく進行してこの日を迎えられたというわけではありません。厳しい苦行が六年も続き、菩提樹下で最後の坐禅に入られてからも、お釈迦さまを悟らせまいとして、多くの悪魔が前途を塞ぎました。悪魔は、バラモン僧や、美しい娘の姿に化けて修行を妨げたといいます。
正理に背く偽りの見解をもって覚りの正道を妨げる・・・これが本当の「邪魔」なのです。お釈迦さまは、これら邪説を説く悪魔を追い払い、ついにこれに打ち勝って成道されたのです。
何事も邪魔が入っては順調に事が成就いたしませんが、その邪魔を引き寄せるのは、私たちの内にある怠け心や物欲や、他人を思いやることのできない身 勝手さだと言えましょう。そのことに心して、邪魔につけねらわれぬよう油断なく精進したいものです。また、「ごめんください、お邪魔します」という時の「邪魔」は、単なる挨 拶としての言葉のようですが、それでも朝の忙しい時間帯や夕飯時、あるいは夜中の訪問などは、文字通りの邪魔になりかねません。相手の立場になり、相手が何事か一所懸命の時には、決して邪魔にならぬよう気をつけなければいけません。自分にとって平気なことでも、相手には大きな迷惑となることもあるのです。
邪魔が悪魔の所行であるということがわかったら、もう「お邪魔します」と言えなくなってしまった、なんてことでは困りますが、とにかくお互い邪魔されたり、邪魔したりすることのない仏国土を建設したいものです。
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